【info】『オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語』

 印象派といえば、移ろう光や大気とともにとらえた戸外の風景がまず思い浮かぶのではないだろうか。とはいえ、彼らの最初のグループ展が開かれたのは、近代化が急速に進む1870年代のパリ。この活気に満ちた大都市や、その近郊における現代生活の情景を好んで画題とした印象派の画家たちは、室内を舞台とする作品も多く手がけていた。

 とりわけ生粋のパリ市民であったエドガー・ドガは、鋭い人間観察にもとづいた、心理劇の一場面のような室内画に本領を発揮し、一方でピエール=オーギュスト・ルノワールは、穏やかな光と親密な雰囲気をたたえた室内情景を多数描いた。ほかにもエドゥアール・マネやクロード・モネ、ギュスターヴ・カイユボットらが、私邸の室内の壁面装飾を目的として制作した作品も少なくない。印象派と室内は、思いのほか深い関係を結んでいたのだ。

 本展では、「印象派の殿堂」ともいわれるパリ・オルセー美術館所蔵の傑作約70点を中心に、国内外の重要作品も加えたおよそ100点により、室内をめぐる印象派の画家たちの関心のありかや表現上の挑戦をたどる。オルセー美術館の印象派コレクションがこの規模で来日するのはおよそ10年ぶり。さらに今回、若きドガの才気みなぎる代表作《家族の肖像(ベレッリ家)》が日本で初めて展示されるのも見どころ。

ピエール=オーギュスト・ルノワール《ピアノを弾く少女たち》 1892年 油彩/カンヴァス 116×90cm
オルセー美術館、パリ ©️ GrandPalaisRmn (musée d’Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF
2組4名

【会期】開催中~2026年2月15日(日)
【会場】国立西洋美術館(東京・上野公園)
【開館時間】9:30~17:30 ※最終入場は閉館の30分前まで
【休館日】月曜日(11月24日、1月12日、2月9日は開館)、11月25日(火)、12月28日(日)~2026年1月1日(木・祝)、1月13日(火)
【料金】一般:2,300円 大学生:1,400円 高校生:1,000円 中学生以下:無料 ほか
【問い合わせ】050-5541-8600(ハローダイヤル)
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